あなたなら、どうする?(1) | ボヘミアの宝箱 お店スタッフの声

抹茶スイーツ・宇治茶専門店【伊藤久右衛門】

あなたなら、どうする?(1)

連休の間に、昔の話をしてみましょうか。

 

私達が扱うチェコビーズが作られているチェコという国、昔はチェコスロバキアと

いいました。

その後、ソビエトのペレストロイカの流れを受けて、一切の戦争をせずに、チェコと

スロバキアに分かれました。

 

私がボヘミアガラスやビーズに携わる仕事についたのは、ちょうどその頃。

政治的には、一応共産党政権は終わって、民主化されたことになっていましたが、

国家体制の移行には時間がかかりますから、実質的にまだまだ旧体制のままで

あるものが多かった頃です。

 

チェコスロバキア時代、つまり共産国だった時代、世界的に有名なボヘミアガラスや

ボヘミアガラス製のビーズ・アクセサリーを輸出するのは、貴重な外貨獲得の

手段でもあったことから、国営会社が一手に担っていました。

正確に言うと、花瓶・ワイングラス・シャンデリアなどのボヘミアガラス製品を

扱う国営会社と、ビーズ・アクセサリーを専門に扱う国営会社の、2つがありました。

 

その2社が、日本で初めて共同連絡事務所を置いた時に雇われたのが、私です。

今でも、とても緊張してチェコ大使館へ面接に行った日のことを、覚えています。

面接を経て、晴れて採用となった私は、なんと日本にいながらにして「チェコ共和国

を代表する国営会社の国家公務員」となりました。

こう書くと、なんだかお堅いですが、当時は私もその意味合いがよくわかっておらず、

若さとチャレンジ精神だけで突き進んでしまいました。

 

スロバキアと分離直後のチェコでは、人々の間に「新しい国を作るぞ!」という気概が

あって、平和ボケしている日本では感じられない緊張感と近未来への期待感に

溢れていました。

25歳だった私は、その気概になんとなく釣られて、2つの国営会社の上司たちの下で

働くことに、何かワクワクするものを感じていました。

自分にできる精一杯をやって、両社に貢献したい、と心から思っていました。

 

(2)へつづく

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