暑い日々が続く中、何をするにもへばりがちですが、素敵な3冊の本をご紹介しましょう。
まずはこちら。
「Bead Art」を発行しているのはジャパンビーズソサエティー、こちらはジャパンランプワークソサエティー(KOBEとんぼ玉ミュージアム)が出していますが、作り手は同じ方々でいらっしゃいます。世間ではあまり知られていませんが、今号でVOL.20ですから「Bead Art」より長い歴史を持っています。
本の詳しい中身については、
こちらをご覧頂いた方がよいかと。バックナンバーも、すべて紹介されています。
この本の面白いところは、誌面の内容がとんぼ玉(ハンドメイドビーズ)に限らず、人間の手で作られる様々なガラス細工やガラスの芸術品にも、焦点をあてていることです。そして日本人の作家だけでなく、海外の作家の創作活動も、詳しく紹介しています。
私が一番すごっ!と思うのは、作家さんが1つの創作物を作り上げるまでの過程を、すべて写真撮りして、解説をつけて紹介するページがあることです。「あら、こんなところ見せてしまってよいのかしら?」と思うのですが、確かにこれ、マネしようと思っても、簡単にはできません。
あるいは、少し心得のある人には、「あ、これなら私もできそう!」とガラス創作の、より深い世界へ誘(いざな)う狙いもあるのかな?と思います。
1,250円と「Bead Art」よりはちょっとするのですが、誌面全体を覆う素晴らしく美しい写真を見ていると、さもありなん、と納得します。
ご興味を持たれた方は、
こちらからも購入できるようになっていますので、どうぞ
お次は、当店で扱う
「ボヘミアンワイヤーレース」を生み出して下さった庄依子さんの、自費出版本です。
この本の中の全作品が庄さんの創作であることは勿論ですが、作品の撮影から本の編集・制作に至るまで、すべてご自身が手掛けた、というすごい所業が凝縮された一冊でございます。
当然、この世に存在するのは限られた数のみの、超レア本であります。
ご興味を持ってしまった方は、どうぞ
こちらから
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最後は、ちょっと珍しい美術書の紹介です。
「レッツ(LOETZ)工房」と言えば、知る人ぞ知る「幻の名工房」なのですが、これについて調べようとしても、なかなか文献が見つかりません。
外国語の論文や文献を広くあたっても、資料は数えるほどしか出て来ず、この本は「日本語で読める、唯一の解説書」なのです。
このコレクションを所蔵している「軽井沢ボヘミアンガラス美術館」は、残念ながら昨年閉館しましたが、これだけの数の秀逸な作品が日本にあるのだ!ということを、私達は誇りに思ってよいと思います。
今も、世界中のオークション会場で「レッツの本物」が出たら、美術品コレクターの誰もが金に糸目をつけずほしがる、という名品とは、一体どんなものなのかと、この本を通して感じて頂くことができます。
こちらも、この世に限られた数しか存在しない貴重な本です。ご興味を持たれましたら、どうぞ
こちらからご入手下さいませ。
真夏日は、あと1月ほどで終わるでしょう。
来(きた)る秋に向けて、また新しい自分が内から生まれてくるような、そんな成長ができる「残る夏の日」をすごせたら、と願う店長ビビアナでした。