宝箱のビーズ教室では、初登場の芝裕子先生。
お名前も、代表的な作品も、そこそこ知られた芝先生ですが、一体どんな方なんでしょうか?インタビューしてみました
ビーズとの関わりをお尋ねすると「小学校の名札にビーズ細工を作ってつけてました。中学・高校の頃は、市販のアクセサリーを買っては解体してましたね。」
それから社会人になったある日、歯医者で見た雑誌で紹介されていたビーズアクセを見たことがきっかけで、趣味として再開。
当時金融機関にお勤めだった芝先生ですが、仕事をやめる理由探しに、ビーズとアートクレイシルバーの資格を取得。以来ビーズの方がお仕事になったわけですが、ビーズクロッシェを教え始めてからでも、既に10年ぐらいになられます。
「でも私、デザインを学んだとか、美術系の学校を出たとか、それ系のバックグラウンドはないんですよ。ものを作ることは小さい時から好きだったけど、仕事になるとは思っていなかったんです。」ー人生そんなものなのかもしれませんね。店長の私も、まさか自分がここまでチェコビーズに関わって生きることになるとは、想像だにしていませんでしたから。
創作のインスピレーションが湧くのは、意外にぼーっとしている時、他のことをしている時。使いたい材料がある時には、それを中心に敢えてデザインしたりもするそうですが、芝先生は典型的な「理屈ぬき、感性人間」ですから、ほにゃ〜っとしているようでも、そんな時が一番創作の脳が働いているのでしょう。そうして生まれたものが、芝さんの
「やさしさ・遊び心あふれる天然の癒しの力」を最も体現しているように思います。
さて、ここらで3月教室の教材
「森の雫(しずく)」 に触れておきましょう。今、この文章を読みながら、上からだんだんに見てきた写真、おわかりになりますでしょうか?
カットファルファーレがどんな風に使われているかを、よくお見せするために、次第に分解して、
拡大していったものです。最終的には、色々なパーツが重なって、本当に森の一風景を削りとってきたような表情になりますから不思議ですね。
「かぎ針編みに慣れてしまえば、できることは色々
。立体的な表現が可能なことと、クロッシェにおいて、糸は(ビーズの穴の中に隠すものではなく)見せるための材料ですから、糸の材質と色・ビーズとの組み合わせ方で、仕上がりのさわり具合・でき具体が、それぞれに違います。柔らかいので、体へのあたりもよいです。
そして
クロッシェの最大の特徴ー糸にさえビーズを通して、かぎ針を持っていれば、どこでもできること。テーブルに大きく広げる必要はありません。電車の中でも、ソファーに座りながらでもできます。ですから、どうぞお気軽にご参加下さい。」
以上が、芝先生からのメッセージです。
最後に、貴重な画像をお見せしましょう。日本のビーズコンテストで色々入賞した芝先生が、次へのステップとして挑戦したのが、海外のコンテストでした。
こちら2008年に、アメリカの「Bead & Button」主催の Bead Dreams というコンテストの Objects or Accessories 部門で3位に入賞したカエルのポシェットさんです。
がま口になったお口がとてもキュ ートで、名を「ケビン」といいます。近くにある卵のようなぐにゃぐにゃしたものも、妙にリアルです。
ちなみに上から見ると、こうなります。
これだけ遊び心にあふれていると、審査員の方も思わず微笑まれたでしょうね。
こうして見ると、芝先生にとって「グリーン」というのは、創作の泉にあるキーカラーだとわかります。でもご本人は感性のみで使用する色を選んでいるため、「深い理由はまったくないですよ(笑)」とおっしゃいます。
宝箱としては、今後ともチェコビーズの紡ぎ出す緑色のバリエーションとその魅力を、芝先生の感性を通して、世の皆様に知って頂けたらと願っています。そのためによいビーズを開発していかなければ、という使命感さえ感じます。
こちらは翌2009年に、同じコンテストで入選したもの。名を「キャサリン」といいますので、こちらは女性です(笑)。
背中が見えている方では傘を持っていて、前向きの方ではお花を持っているところにも、彼女の個性が現れていて、「らしい」ですね
。
こんなおもしろいものを創り出す、飾らない人柄の芝裕子先生のビーズクロッシェ初級・中級のお教室は、
こちらからお申し込み頂けます。
既にクロッシェの経験のある方、当日までに教材
「森の雫」の中級バージョン が完成していますので、会場で教材の差額分だけをお支払いして、ご参加頂けます。