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2022.02.04 Friday
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    働くママの地団駄

    2009.02.21 Saturday 17:15
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      全国の働くママの皆さん、こんにちは!!
      冬になると、幼い子供達は、保育園からいろんな種類の風邪菌をもらってきます。
      どんなに気をつけていても、手洗い・うがいを徹底していても、生まれてまだあまり年数のたっていない、乳児・幼児の体調は決して安定しません。

      12月・1月と、1歳になったばかりの娘は、たびたびお熱をだしました。
      やれ気管支から音がするだの、やれ脱水症状を起こしてはならぬだの、たびたび会社を休み、医者へ行き、今度は何で薬をごまかして飲ませるかを考え抜き(←子供もだんだん頭がよくなってくるので、いつも同じ手が通用しなくなる・・・)、毎朝おそるおそる体温を測る日々が続きました。
      なぜ「おそるおそる」かって?そりゃ、37.5度を越えたら、園に預けられないからですって!!
      そうなってしまったら、夫と私のどっちが会社を休むか、(同じ職場であっても)今日どちらの仕事の方がより優先順位が高いか、を話し合い、決めねばなりません。そうはいっても、夫はポルトガル人。
      言葉の問題などもあり、医者に行く必要がある時は、大抵私が休みます。
      やっと娘の体調が回復してくると、今度はお兄ちゃんがお咳・・・。
      で結局、私は年末・年始、1週間休まずに会社に行けたことが殆どない。

      でも1月も末になり、1年で最も大事な展示会が近づく頃、2人の子供達は、毎日元気に登園するようになりました。
      「あぁ、病気のピークの時期はすぎたのね。この冬、よくがんばったわ。
      あとは、展示会に向けて全力投球よっ!!」
      がんばりました。会社のスタッフ全員、全身全霊で準備しました。
      展示会前日、搬入を終えて帰宅し、明日への気合いを己に入れつつ娘を抱くと・・・熱い。
      ものすごく熱い。
      時間がたつにつれ熱はどんどん上がり、39度を越えた。
      うーん、夜間病院へ走るべきかどうか・・・?ってな位だから、明日、絶対無理ってことだよね悲しい?幼い子の病状は、短時間で変わります。小児科の先生に様子を正しく伝えねば、処置を誤ることもあります。
      ですので、ここはやはり私が病院へ連れていかねば。40度にもなったら、命に関わりますから、仕事や展示会と秤にかけることじゃありません。
      それでも、準備してきた日々を思えば、なんとも表現し難い気持ちに。

      翌朝「私の分もがんばって!」と夫を展示会場へ送り出し、病院へ。
      ハーフの子供には、日本の小児科医では診断できぬ未知の症状がしばしばあるため、高熱の原因は明確にはわからず。
      わからなくても、こまめに水分をあげたり、薬を飲ませたり、の看病は続きます。
      前夜あまり寝ていなかったので、夕方ふ〜らふらしていると、保育園から電話が。
      「お兄ちゃんもお熱です。お母さん、身動きとれないだろうから、パパが来るまで預かってます。」
      うそっ、まじ!?なんで、どーして?あぁ、どーしろっての?!?

      しばらくしたら、保育園の先生が、「もう熱あがってきちゃって、ぐたぁっとしてます。様子を見てたら私、せつなくなってしまって。パパは展示会場っておっしゃってましたね?じゃあ私、これから自転車でお宅へ連れて行きますから!」
      「・・・・お、おお、恩にきます!!」
      いきなりのことに、こんな言葉しか出ず。頭が混乱しすぎて、泣きたいのかどうかもわからない。
      フットワークが軽く、愛情篤い先生のおかげで、息子うちに到着。(←後日この先生に頭を深く下げて、お礼を言いまくったのは、言うまでもない。)
      ぐたぁっとした2人を両手に抱いて、「これが、展示会初日・・・、はは、ははは」
      おかしいのか、かなしいのか、こうなることを全く知らなかった私が大バカなのか・・・。とにかく腰から力が抜けた。展示会で人に会うからと、何ヶ月ぶりかに髪を切り、顔もシェービングし、頭の中はその4日間のことだけ考えていた日々を、すべて手放した瞬間だった。
      もう今週は子供の看病に捧げるしかないのだから、といつものひっつめ髪を(気合いを別の方向へ入れ直すために)しばり直す。私の展示会は、(本番前の)搬入の日で終わったのだ。

      翌々日検査をすると、子供は2人ともインフルエンザだった。
      おうちで1週間、日に3度私の手作りのご飯を食べながら、濃密な時間を共にすごし、子供は順調に回復した。
      4日たち(つまり展示会最終日には)、息子がつやつやしたほっぺをして、「ママの作ったご飯はほんとにおいしいなぁ」と言った。そう、私の気は動転していたが、子供達にすれば、ママとべったりすごせた「最高の時間」だったのである。
      こんなうれしそうな顔を見せられたら、ママはなんにも言えません。

      1年で最も大きな展示会。
      我が家では、子供達に向けた最大のギフトショーとなりました。
      あぁ、こんなオチになるなんて、知らなかった知らなかった知らなかった・・(リフレイン)
      展示会場で約束していたのにお会いできなかった皆さま、本当に申し訳ありませんでした。しょんぼり

      2月16日の新着情報

      2009.02.16 Monday 00:00
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        こんにちは。ITスタッフ@実は釣りも好き です。

        ここシアトルでは、冬になると体調15〜20cmぐらいのヤリイカの一種と、ワカサギのようなスメルト(海のワカサギみたいなものです)という種類の魚がよく釣れて、毎年寒い中を雨が降ろうがめげずに昼夜なくみんなで楽しく釣って・・・というのが恒例だったのに、

        ここ数年、イカもスメルトも激減してしまい、ほとんど釣りになりません・・・地球温暖化が原因で生息地域が変わってしまったのではないか?といわれていますが真相はわかりません・・・。

        カリフォルニアでは既にシャケ(サーモン)の遡上が激減しており釣り自体が禁止されるようなところもあり、こんな形での地球温暖化を実感しているITスタッフでした。

        そんなところで、春の釣りが待ち遠しい2月16日の新着情報でした。
        店長もう回復したかな?

        -----------------------------------
        2008年2月16日更新
        どーも、子供からもらったインフルエンザで、2〜3日倒れこんでおった店長です。
        どこの国も、不況・廃業の話があとを絶ちません。そんな中で、ボヘミアの職人魂がぎゅっとつまった宝物を、いくつ望まれる方へお届けできるでしょうか。
        皆さまの喜びのために、満足のために、今日も宝箱スタッフは全力でがんばります。

        会員登録をしていただいた方には、会員限定のアイテムがご覧いただけ、割引価格で購入していただくことができます。お買い物をされなくても、会員登録だけすることが可能です。
        また登録された方々に、当店よりメールを送ることは、一切致しません。是非登録して、会員ページをお楽しみください。

        ボヘミアのビール(3)

        2009.02.14 Saturday 15:58
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          日本では、例えば「カー・オブ・ジ・イヤー」なるものが存在するように、
          チェコでは、毎年「ビール・オブ・ジ・イヤー」を決めるコンクールが
          あります。
          審査員が誰で、どんな審査基準かは、まったく知りませんが、
          「今年はどのビールが最高賞をとったか」
          は、町のおやじ達の間で、必ず話題になります。
          結果が、自分の舌の感覚とあっていたかどうか確かめる、という言い訳の
          もと(?)、おやじ達は更に杯を重ね、ビールに対する「味覚」を磨きます。

          「みかく」?−ビールって、食べ物じゃないやん?飲み物やんけ?
          っとつっこもうとするあなた!、それがちがっているのでございます。
          こんなエピソードを紹介したら、わかって頂けるでしょうか。

          昔、まだ私が学生だった頃、あるチェコ人の友人宅で年末・年始を過ごし
          ました。およそ3週間も、極寒の地にいたもんですから、時差ボケだけで
          なく、私の体にも多少異変が起こりました。
          「ちょっと頭痛がします」「少し食欲が落ちたかなぁ」「胃がムカムカするん
          だけど」−こんな風に、体調のわずかな変化を伝えると、滞在させてもら
          ってたおうちの方が、毎回しばらく真顔で考え、必ずなんらかの種類のお酒
          を持ってきては、「その症状には、これが一番よく効くから、くいっと飲んで」
          と薦めてくるのです。
          体調を整えるのに酒!?と日本人は思うでしょう?
          もともと飲んべぇだった私は、???と思いながらも、「これも新しい酒が
          飲める貴重なチャーンス!」とばかりに、すべて薦められるがままに、摂取
          しました。すると、本当に治ってしまったのです!

          冬場は大地が凍りつき、野菜など全く取れないボヘミア。私がすごした年
          は、チェコとスロバキアが平和的分離をした直後で、体制は変わっていた
          ものの、まだスーパーにはそれほど食材が並んでいませんでした。
          お買い物に行っても、野菜コーナーに生野菜が全然おいてありません。この
          国の人は、冬場はどうやってビタミンを摂取するのだ??本気で疑問に思っ
          た私は、その日の夕食時に、お世話になっていた一家のお父様に尋ねてみま
          した。間髪も入れず、帰ってきた答えは、
          「ビールは野菜だよ。ビールには人間に必要なビタミンEや、その他色んな
          ものが、皆入っているじゃないか!」

          私的にはバカ受けだったので(ーだってこれを日本で妹に言っても、「お前、
          またビール飲む、新しい言い訳考えたの?」って言われるだけで、まず信じ
          てもらえないだろうし)、おかしくて吹き出そうとしたんですが、お父様の
          表情があまりにマジなので、マジに受け答えするしかなく、「はぁ、そうな
          んですね・・・」と会話は終わりましたとさ。

          また、胃酸過多の人に、チェコの医者は「毎日ピルスナーを1杯飲め」と
          言います。チェコ中で作っているビールの中で、ピルゼン市の「ピルスナー
          ウルケル」という銘柄だけが、胃酸過多に効くペーハー(ph)濃度だからな
          んですけど。いや、ほんとにほんとですって!!

          最初にも書きましたが、ビールなんぞで、ボヘミアの人は酔いません。
          喉が渇いたら、最も手に入りやすいドリンクで、それにはビタミン・カロチン
          などの栄養素も豊富、消化も助けるし、それぞれの銘柄にはその土地・町
          で受け継がれてきた「伝統の味と香り」があり、今さら生活から切り離して
          は考えられないものです。
          日本で、ビールは「アルコール飲料」でありましょうが、
          ボヘミアで、ピボ(=チェコ語でビール)は、「命の水」、「命の食材」です。

          どうですか?
          日本で、ボヘミアの「ビーズ」と「ビール」を語らせたら、私より詳しい
          人はあまりいない、と申しましたが、本当にそうだったでしょ?
          ビールの話、ご愛読ありがとうございました。
          今度は、ビーズのお話にしようかと思ってます。

          ビール全編読みたい方は、こちらからどうぞdown
          ボヘミアのビール(1) 2009.02.01
          ボヘミアのビール(2) 2009.02.05

          ボヘミアのビール(2)

          2009.02.05 Thursday 18:54
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            前回にひき続き、ボヘミアの人にとっての「命の水」(=ビールビール)に
            ついてお話ししましょう。

            チェコでは、大抵どの町にも「昔から作っている地元の味」のビールが
            あります。
            歴史が何百年も遡れるもの、有名なもの・無名なもの、色も匂いも、
            名前もさまざまですが、どれを飲んでも、誠に美味でございます。

            日本のビールと比べて、最も違うのは匂いです。
            ゴクっと飲んだ時、ちょうど喉仏の辺りを通る時に、香り豊かなビールの
            場合、ほわ〜んと鼻の奥に何かが立ちこめます。言葉で表現するのは
            難しいですが、日本のビールには絶対ない「不思議な香り」が、つーんと
            鼻の方へくるのです。
            初めて飲んだ時、「なんだこりゃ!?」と思いました。しばらく続けて
            飲むと、それがくせになり、今度はその香りがないと淋しく感じてしまい
            ます。そうなれば、立派なボヘミアンビール愛好家。

            日本には「ピルゼン」も「ブドワイズ」も、瓶詰めや缶のものが多少輸入
            されていて、たまーに珍しもの好きな酒屋さんに置いてあったりしますが、
            それらには保存料が入っていて、どうしても現地で飲む「生ビール」の味
            には劣ってしまいます。
            というか、比べられません。それくらい、おいしいビールは生で、現地で
            飲まなきゃ意味がないんです。

            もひとつ、おもろい話をしましょう。
            昔出張でチェコへ行った時、本社の同僚にこう頼みました。
            「外国人相手のかっこつけたレストランじゃなく、現地のおっさんしか
            行かないような、チェコの本当の『居酒屋』に行ってみたいんだけど」と。
            本社の同僚(男性2人)は、一瞬ぎょっとした顔をしました。
            で、しばらく2人でぼそぼそと話し、「あのさ、マジで驚かない?お世辞
            にもきれいやオシャレじゃないし、君みたいな若い女の子(←その時は20
            代)、ましてやアジア系の顔をした子は絶対にいないから、ジロジロ見ら
            れたりするよ。君が飲めるのは知ってるけど、ほんっとに行きたいの?」
            って。
            ああ、ごちゃごちゃうるさいなー。あたしゃ、こまけーことは気にしない
            んだよ。ウマい酒が飲めりゃいいじゃないか、っていう娘の皮をかぶった
            おやじなんだから、とっとと連れてってくれよ!!ってなわけで実現。

            この日、仕事が終わるのが待ちどおしかったねー。(大事な客を連れて
            ものすごくまじめな商談の通訳をしておったんですがね。)
            さて、仕事後、いざ居酒屋へ!
            わー、きったねー。ほんっとにおっさんしかおらーん。みんながこっちを
            見るよー。気にしたこっちゃねぇ。早速ビールを注文。ウマいっ!!
            夏だったもんだから、いくらでも飲める。
            チェコの居酒屋のとっても素敵なシステムラブ。普通日本なら、ビール
            のおかわりをする時、「すいませーん、ジョッキもう1つぅ!」と店員さん
            に頼みますよね?チェコではね、ビールは500mlのジョッキが最小サイズだ
            けれども、それがなくなってくると、ミニスカートはいたねーちゃんが、
            自動的に満タンの次とグラスと取り替えてくれるの。
            で、ボロボロのわら半紙みたいな紙に、鉛筆で何杯飲んだか線を引っ張って
            いく。帰る時に、その線の数をかぞえて、お金を払って帰るというわけ。

            だから、何も言わなきゃ、延々と自動的におかわりがくる。
            まあ、なんとワンダフルなシステムなのでしょう!
            いらなくなったら、「もういいよ」って言えばいいんですが、チェコ人は
            なかなか言いません。私もそんな雰囲気につられて、どんどん飲んじゃい
            ました。気がついたら7杯、えっ、それは3.5リットル飲んだってこと!?

            で、もっとおもろいのが、だーれも「つまみ」を食べてないってことです。
            地元の居酒屋に来るおっさん方は、皆うちで軽い夕食を取ってから来ます。
            飲み屋に来たら、基本的に「酒しか飲まない。」それも欧州人は、あんまり
            ちゃんぽんとかもしませんから、今日はワインと決めたらワイン、ビールで
            始まれば、最後までビール、と1種類のお酒を、つまみなしで、延々と
            飲むのです。
            ボヘミアの場合は、99.9%居酒屋でビールを飲んでます。

            これと比較すると、日本人の飲み方はとっても健康的ですよ。
            冷奴に枝豆にと、体にいいものばかりつまんで、飲酒してますから。
            平均寿命が長い筈だよなぁ、と私はボヘミアの地で、妙に納得。
            同時に、もし自分がここに住んでいたら、間違いなく中年でドラム缶サイズ
            の体格になり、還暦を迎えずして肝硬変で死亡かな・・・?と思ったりして。(苦笑)

            確かに、チェコ人の平均寿命は、あんまり長くなかった気がします。
            でも彼らに、「ビールを飲まないで長生きしたいか?」と聞いたところで、
            愚問です。一笑にふされて終わりでしょう。
            「命の水」なんですもの。ビールと共に人生をおくる国なのです。
            それがボヘミア。

            お話は、まだつづきますよ〜。
            今夜はこのへんで。さよなら、さよなら、ナスフレダノゥ(=チェコ語で
            さよなら。)

            ビール全編読みたい方は、こちらからどうぞdown
            ボヘミアのビール(1) 2009.02.01
            ボヘミアのビール(3) 2009.02.14

            2月2日の新着情報

            2009.02.02 Monday 00:00
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              こんにちはー。宝箱ITスタッフ@ちょっとぽかぽかシアトル です。

              朝出る時に「50F」(日本では10度ぐらい?)の温度計を見て「今日はあったかいねぇ」といいながら出勤すると、道にはスノードロップが目を出してつぼみをつけており、春になると群れで見かけ始めるアメリカン・ロビンが集まって地面をつついていました。
              なんだかちょっとうきうきしてきますね♪

              そんなところで、2月2日の新着情報でした。

              ---------------------
              2008年2月2日更新
              およそ半年前から準備していた2009年春・夏用のコレクションが、チェコから続々と到着。
              また当店デザインチームによる、春・夏用オリジナルコレクションも、遂に完成!
              現在撮影に追われていますが、できたものから順次載せていきますので、毎週ニューフェイスが登場する予定です。

              働くママと、ボヘミアに関するよもやま話を、ブログに掲載しています。左下「お店スタッフの声」よりお入りになり、お読み下さいね〜。









              ボヘミアのビール(1)

              2009.02.01 Sunday 22:14
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                さて、お店のドメイン引っ越しでバタバタし、しばらく新ネタを書く暇がありませんでした。
                今夜は、アクセサリーをちょっと離れて、ボヘミアの「命の水」についてお話ししましょう。

                皆さん、「国民1人あたりの年間ビール消費量が、世界で一番多い国」って、
                どこだと思われますか?
                ドイツ!−そう、私もそう思ってました、統計を見るまでは・・・。
                実は、ぶっちぎりの1位は「チェコ共和国」なのです。

                グラフを見るとおもしろいんですが、1位だけがびよーーーーんと突出してます。
                2位はドイツなんですけど、なにせ1位と2位がもんのすごく離れてる。
                これはどうしたことか!?と思うくらいに。
                そして2位以下は、大した差もなく、どんぐりの背比べ程度に下降していきます。

                日本では、「ビール」っていうとドイツやベルギーのイメージがありませんか?
                チェコのビールや、チェコ人がこんなにたくさんのビールを飲んでいること、誰も
                知りませんよね?そこで今夜は、私が解説しましょう。
                ボヘミアの「ビーズ」と「ビール」を語らせたら、私より詳しい人は、日本に
                なかなかいません。(←変な自慢)

                まずはビールの原材料ホップについて。
                世界で最も良い品質のホップがとれるのは、現在のドイツ・ミュンヘンからチェコ共和国を楕円でくくった辺り。
                日本でも、大手ビール会社がチェコのホップを輸入し、ビールを製造しています。
                ビールには、「ピルスナー」「バドワイザー」など、世界的に知られた名前がありますが、これがチェコに実在する「ピルゼン」「ブドワイズ」という街の名前を英語読みしたものだ、ということを知る日本人はあまりいません。
                日本で作られる大手ビールは、全て「ピルスナー製法」という作り方。
                ビールを飲む細長くて、短い足のついたグラスは、一般に「ピルスナーグラス」と呼びますね。

                「バドワイザー」は、恐らくチェコかその周辺から移民した人がアメリカで作り始めたビールに、英語読みしたその名をつけたのでしょうが、これが結果として大変失礼なことになってしまった。ビールが好きな人ならおわかりになると思いますが、アメリカのバドワイザーは、お世辞にもウマいとは言えません。
                本家本元のチェコの「ブドワイズ」が、濃厚で重圧、飲みごたえのある、通に好まれる味のビールであるだけに、大変な誤解を世界中に作ってしまった。
                自国のビールの旨さを、戦後の社会主義時代に、西側諸国に宣伝してこなかったチェコにも責任はありますが、とにかくボヘミアのビールは、日本であまり知られていないだけで、実は味も消費量も、グンバツの優れものなのです。

                消費量が、なぜぶっちぎり世界一なのか。
                これは単純に、チェコ国内で価格が安かったから、が第1にあげられる理由でしょう。
                経済恐慌のここ2年あまりはおいといて、ひと昔まで、ビール1杯(500ml)ビール
                50円くらいでした。
                チェコでは、ミネラルウォーターより安い飲み物だったのです。
                おまけにチェコの人は、ビールなんかでは酔いません。
                ビールはアルコールではなく、生活の中に欠かせない空気のようなものですから、
                喉が渇けば午前でも昼でも、普通に飲みます。
                最近はどうだか知りませんが、旧体制の時は、別に仕事中にビールを飲んでも、
                私達がオフィスでコーヒーを飲むのと同じ感覚で、誰もどがめないし、罰せられない。
                とにかく普通のことなんです。
                私も出張でチェコの本社に行った時には、必ずランチタイムに、本社の偉い人や同僚と、
                普通にビールを飲んでました。お酒に強い私も、ビールではなかなか酔いませんから、「いや、こりやウマいなぁ。日本でより堂々と飲めて、『酒飲みの主権』が守られているではないか。この点だけとってみれば、なんてよい国なんだ・・・」
                と心中思いながら、そのお求め安さ(=価格)にも感動していたものです。

                ガラス職人のおじさま達には、すばらしい特権がありました。
                年中1000度以上の釜の前でガラスを吹いている職人達は、定期的に水分補給をしないと脱水症状を起こしてしまいます。なのでいつも「何か」を飲みながら、働かねばなりません。
                その「何か」は、もちろんビールでした。
                彼らの水分摂取量は、さすがに他の職業の人より多いので、アルコール度数が特別に下げてある「職人用ビール」なるものが存在します。それをちびりちびり、夏になればぐびぐび飲みながら、美しいボヘミアガラスを創り出すわけです。
                昔、工場でおじさん達に、そのビールを飲ませてもらいましたが、なかなかいける味でした。
                お酒に弱い日本人なら、あれでも1本飲めば十分に酔いますわ。

                そんなわけで、ボヘミアにおいて、ビールはまちがいなく「命の水」です。
                話にはながーいつづきがありますので、今夜はここまでとしましょう。
                次回を、お楽しみに。

                ビール全編読みたい方は、こちらからどうぞdown
                ボヘミアのビール(2) 2009.02.05
                ボヘミアのビール(3) 2009.02.14

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