このシリーズの最初のブログを書いた時、実はタイトルは
「すさまじい家族日誌」
でした。
それは取りも直さず、書こうとしていた内容が「すさまじかった」からですが(笑)、どうもそのまんまタイトルにすると、「激しい反抗期の子供がいる、凄まじい育児日記」だと誤解されやしないかと思って、そーゆーのに比べればまだ笑ってられるレベルだし、たとえ内容がすっごくっても、逆に題名くらい「ほほえましい」ってつけとくか、・・ってのが、命名の理由だった。
さて、今日の内容は「すさまじい」のか「ほほえましい」のか、判断は読者の皆さまにお任せしませう。
<その1>
下の娘・ほうみ(2歳)は、相変わらずご飯を食べるのが、だーらだら遅い。熱血漢の主人・ペドロと口うるさい私が、交代で叱り続けても、ぜったいに自分のペースを乱さない。(←ある意味すごいと思う。)
朝御飯に45分、晩御飯に1時間かかるなんて、しょっちゅーだ。今年になってから(何度か娘のせいで会社に遅刻することがあったので)、このモタモタを逆算して、朝30分早く起きるようになった主人と私の身にもなってみろ!
保育園ではどうなんだろう?と聞いてみると、さして他の子より抜きん出て遅い、ということはないらしい。つまり社会での協調性はあるのだが、家庭の中では、あくまでも
「自分のやりたいよーに、すべてを行いたい」(←父親にそっくり!!)らしい。
普段月〜土まで、保育園で12時間すごす我が子達。「ごはんの時くらい甘えたいだろ。叱られながらも、親の愛を確認したいんじゃないか?」−こんな風に、主人とよきに解釈して、娘のペースというか、性格を受け入れるようにしている。
しかしどうしても、あわせてばかりはいられないのが朝。出勤時間があるから、嫌いというわけでもないのに、サンドイッチを持ったまま「ぼーーーー」っと座ったままの娘を見ていると、ついイライラしてしまう。ある朝、園の先生に預ける時に、その「ごはんダラダラ、ちっとも終わらない」の話をした。気の毒に思ったベテランの先生は、その日1日じゅう娘に「おうちでも、御飯早く食べようね。パパとママ、困ってるよ」と言い聞かせて下さったらしい。「ごはん、はやくたべるよ!」と書いた旗まで、持って帰ってきた。
ところが、ほうみは、これが面白くなかったらしい。「パパとママが言いつけたせいで、私が1日中言われたじゃないかぁ」と心ひそかに思っていたらしく、「ぜったいに言い返してやる!」と復讐心を抱いていた。(笑)
その日、園からの帰り道、「明日のパンがないから、パン屋へ寄って」と私。パン屋の前で私だけが車をさっと降りると、ほうみは主人をぐっと睨みつけ、何の前触れもなくいきなり、
「ゆっくりたべたいの」
と言った。
な主人。しかししばらくして、私が先生に話したことを思い出し、「お前、ひょっとして1日中言い返そうと思って、言葉を用意して、チャンスを伺ってたなぁ?で、どうして俺なんだ?先生に言ったのはママだぞ。なぜ俺に、そんなに怖い顔をして言い返してくるんだ?」と。そこへ私が戻り、話を聞いて、「あらー、ほうみちゃんったら、またパパに喧嘩売ってんの?やっぱり欧州人同士の血がそうさせるのかしらね、ほほほほ(ママは知らないわ)。」娘は、なぜか私にはニコニコしていて、そんなそぶりは見せない。あくまでも、敵は「ペドロ」らしい。(爆)
<その2>
きょうだい喧嘩をくり返すうちに、やっぱり下は鍛えられて強くなるんですね。4歳のお兄ちゃんに、絶対的な力では勝てないものだから、ほうみは頭を使い、技を使う。つきとばされれば、爪をたてて強くひっかく、おもちゃを取り上げられれば、がぶっとかみつく。それも腕とか足じゃなく、頭にかみつく。
時々にーちゃん・まりぅが、泣いて私の所にやってくる。「ほうみちゃんが、ひっかいたー」→説明されなくとも、やられた場所に鮮烈なミミズ腫れ!時には血もにじんでいるため、すぐわかる。
「わーん、今度はかまれたー。頭かまれたー、いたいよ〜」→いや、頭ってカタくて噛めんがな!!面積広いし、最初は嘘かと思った。しかし何度か「頭かまれた〜」と言って泣くので、ある日様子を見ていると、ホントに頭にかじりついていた。おでこのあたりだと歯型が残る。頭皮だと証拠は残らないが、どうやってかうまいこと、頭の皮膚をがぶっとやっている。悔しい気持ちはわかるが、ちと凶暴でないか?
いっとき、あんまりよく噛むようになったので、厳しく注意し、園でも先生にお話した。お友達を噛んでしまっては申し訳ないので。でも先生の話では、園にいる時にはそんな「凶暴性」は発揮しないらしい。やっぱり二重人格・・・。
で、そのお話をした日も、随分驚いた先生が、こんこんと「お兄ちゃんを噛むのはやめましょうね」とお話ししてくれた。(先生、いつもほんとにすみません!)その日は、「もうまりぅくんをたべません。たべてもおいしくありません。これからは、ごはんだけをぱくぱくたべます」という旗を持って帰ってきた。
「ほうみちゃん、もうお兄ちゃん食べないって、先生と約束したの?」「うん」「噛まれると痛いんだよ。大きなお兄ちゃんでもえんえん
するんだよ。だからやめようね」「うん!!」
心なしか、いつもより平和に晩御飯がすぎ、食後のリラックスモードに。皆で本を読んだり、ブロックしたり、楽しくしていた。するといつの間にか、またブロックの取り合いに・・・。力まかせに取り上げられてしまったほうみは、またお兄ちゃんの頭に「がぶぅ〜」と噛みついておりましたとさ。(笑)
あくまでもタイトルだけ「ほほえましい」シリーズの、過去ログはこちら
ほほえましい家族日誌(1)
ほほえましい家族日誌(2)