子供が喜ぶキャラクターや歌をよく知っていれば、会話もはずむし、一緒に楽しめることも増える。そりゃそうでしょう。ごもっともっす。
しかし中年のわたくしには、なんだか区別のつかない(子供向けの)キャラが、けっこうあったりする。ゴーレンジャーだの、ゴセイジャーだの、他にもなんとかレンジャーがあったが覚えてないし、仮面ライダーやウルトラマンにも、語尾に聞いたことのない単語のくっついた新しい主役になってる。略して「仮面ライダー」だけ言っても、息子には許してもらえない。「ママ、仮面ライダー○○(←まだ覚えてない)だって言ったじゃん!!ちゃんと言ってよ」だと。
ポケモンに至っては、さっぱりわからん。主人が外国人で、そこら辺は私の担当だと言われても、「かーちゃん、ビーズの名前はいっぱい知ってるけど、ポケモンは1つもわかんない」状態なのである。
最近ヤッターマンがちょっとリバイバルなのは、助かった
歌も一緒に歌えるし、「今週のビックリドッキリメカ、発信!」もわかる。ゲゲゲの鬼太郎も、妙にかわいらしくなってる全キャラに驚きながらも、登場人物はわかる。ドラえもんは、歌も絵も新しくなってて、へ〜。
さて、トトロが大好きな子供達のために、「歩こう」を必死で覚えた。息子に「ちゃんと3番まで歌えるようになってよ!!」と少しイラついて叱られたので、CDとDVDで一生懸命練習したよ。練習した成果はあり、お風呂で髪を洗うと毎回泣いていた娘が、これを歌うと泣かない法則を発見
しかしその娘に「とっとろ、とっとーろ!も歌って」と言われるようになると、また・・・・
。「ママってさー、歩こうしか歌えないのぉ?」と息子まりぅ。
律儀な性格の息子は、私が歌詞をてきとーに歌うのがキライ。知らないところを、るるる〜とかラララン♪にすると、エラい怒られる。そんなわけで、今「となりのトトロ」と「崖の上のポニョ」の歌詞カードをクリアファイルに入れて、仕事の書類と一緒に持ち歩いている。時間ができるとはゴソゴソ取り出して、うろ覚えだった箇所をなんとか覚えようとするのだが・・、なかなか入らんね。だって年だもん。(うふ)
話変わって、毎晩ご飯に1時間かかっていた2歳の娘。給食の居残りのように、一人で食卓に残しても、マイペースでた〜らたら食べている。先週主人とある決心をした。
生後3ヶ月で、わけわかんないまま保育園に行き始めたこの子も、頭のよくなった最近の方が「親と離れている時間が長い」とわかるようになったのではないか。うちでの時間をもっと、子供と真剣に向き合った方がいいのではないか。平日は自分達も仕事で疲れているけど、とりあえず晩御飯を最後までつきあってみよう、デザートのりんごを「おいしいね
」と目を見て話しながら、一緒に食べてみよう、と。
あとは、夕食時に子供の前で、極力仕事の話をしない。持ち帰った仕事も、子供の前ではしない、と。
新年度からこの決意で行こう!と決めたその日から、娘は突然普通のペースで晩御飯を食べるようになった。デザートまでぺろりと私より先に食べ、「ママのご飯、おいしいね」ですと
。「こないだまで、やれ早く食えだの、おばけが来るだのと脅しても、なかなか食べなかったのはなんだったんだ!?」と主人もあんぐり。
親の心の中の状態を、こんなにもよく映すとは、もう参った!!とか言いようがない。
「あとちょっとだけ、心にゆとりをもって、子供に接すればいい」ということに気づくのに、結構長い時間と、なかなか大きな犠牲を払いました。親が気づくまで、傷つくのは子供の方ですから、本当にどちらが「抱えられている」のか、わからないのが親子関係ですね。
4歳と2歳で精一杯、年老いた母親と、若くて余裕のない父親の「こころの部分」を背負ってくれてる2人。子供が、親にとってこんな意味を持つことも、この年で親になって、ようやく知りました。
だから「ありがとう」の代わりに、子供の好きな歌、一生懸命覚えてみます。