さぁ、大好評の「言いまちがい・聞きまちがい」シリーズ、ネタがたまったからアップするわよ〜
(パフパフ
)
まずは、もうすぐ3歳になる娘・ほうみから。ある日の晩御飯、私が作ったパスタソースの中に小さく切ったホタテが入ってた。本人はしばらくじーーっと見つめた後、フォークでぶすっと刺して「ママ、これ、がじゃいも?」と聞いてきた。ぶっ、じゃが芋のつもりか!?でも本人がまじめに尋ねているため笑わず、「ううん、これはね、ほ・た・てって言うの。じゃがいもじゃないよ」とまじめに教えた。まぁいいや、幼い子にはよくあるネタだ。
別の日、「げんっきまよまよ、げんきまよ!!」と言いながら、小躍りしている。 ???どーも、はずれがちの音程をよくよく聴いてみると、ピザのコマーシャルの「えっびマヨマヨ、えびマヨ」のことらしい。何度教えても、「げんきまよだもん!」と改めない。(←わけもなく頑固ー父親ゆずり
) 最近では確信犯で、ニヤニヤ笑いながら「げんきまよ〜♪(うふ、早くお兄ちゃんかママ、つっこんで
)」と繰り返してます。
2つ年上の息子・まりぅになると、知能が発達してきたせいか、間違え方もだんだん高度化している。ある日の晩御飯のメニューが「さんまの蒲焼」だった。「このおいしいの、なぁに?」と言うので、「かばやきだ!」と一生懸命教えた。後日、「ママ、こないだのおいしかったやつ、また作って!さんまのかがやき
」
かがやき?輝き!?確かにさんまは焼く前光っているが、それを知っての言い草か?いやそんな感じでもない。よくよく事情聴取してみると、本人は「かばやき」と正しくヒアリングできていた。でも自分で「カバを焼くのは変だ」と思い、「あ、じゃあ(自分の知ってる言葉の中で最も近い)『輝き』だろう!」と納得し、自信を持って発音していた、とのこと。すげぇな。
で、正しい発音を教えたところで「なんで、さんまなのにカバヤキなのか?」とずっと聞かれた。日本語なのに答えられないワタシ・・・
。誰か、教えてくださらんかのー。
またまた別の時、とても真顔で言われた。「ママ、犬って英語でどう言うか、知ってる?」「うーん、わかんない。まりぅ知ってるの?」「うん」「じゃあ教えて」
ひと呼吸置き、さも自慢げに息子は言った。「
・・・どん」
どん????はて、なぜ??「ままままりぅ、それは、どこで誰に習ったんだい?」「だって(教育テレビの)『英語であそぼ』で、そう言ってたんだもん」 そっかー!!ネイティブの発音が聞き取れなくて「ドッグ」を「ドン」と思ったんだ。むちゃくちゃ吹き出したいが、本人が真顔なため、絶対に傷つけてはならないと思い、一人しずかに正しい発音を教えるのであった。(後で主人は爆笑だ。)
これには笑えない後日談がある。私と主人は知り合った頃、英語で会話していた。来日まもない主人は日本語ができなかったし、私はポルトガル語ができないからだ。それから日本で生活していくことを心に決めた主人が「できるだけ日本語で話してほしい」と強く望んだので、極力そうするようにした。仕事場では本社との通信が英語なので、相変わらず英語だったが。
そのうち私が妊娠し、「生まれてきた子供に私は日本語と英語はちゃんと教えるから、ポルトガル語だけはあなたに頼みます」「うん、わかった」と約束。
ところが今息子がまもなく5歳になろうというのに、主人は日本語でしか、子供と接しない。周り中の人に「もったいない〜。ポルトガルのおじいちゃん・おばあちゃんと話すのに通訳がいるなんてかわいそー」と言われているが、なぜか日本語オンリー。私の方はと言えば、やっぱり英語なんて教える暇もなく、代わりに知らぬ間に故郷の岐阜弁を教えてしまっているらしく、子供達は「標準日本語と岐阜弁」のバイリンガルになっている。
「こらかん!英語も教えんと(岐阜弁で「これはいけない、英語も教えないと」の意味)」ということで、こないだ焦ってレッスンをしてみた。
「自分の名前を言う時はね、My name is Mario って言うんだよ、言ってみ!」
「ま、まいねーむ いず まりぅ」
「うん、そう
」
(横から妹がわりこみ)「ママ、ほーみちゃんもやりたいっ!!」
「あ、そう。My name is Houmi 言える?」
「ままま、まいねーず ねーず ほみ」
(そこで兄が)「まよねーず?まよねーず、ほうみか!!ママ、それならわかりやすいね!」
「う、うん(でも通じないけどね・・・
)」
「マヨネーズ!まよねーずほうみだって
。わーい、えいごできたー
」
そう言って2人の子供は走り去った。「ダメだ、こりゃ」という天国の長さんの声が、私の頭の中でこだました。
こんなだから、ネイティブの Dog が「どん」になるわけだ。やっぱり、実際の教育とは、理想から遥かにかけ離れるものなり・・・。はっはっは!!(もう笑うしかない。)
*このシリーズは、ネタがたまると不定期に更新されます。
過去ログをお読みになりたい方は、こちらからどうぞ
言いまちがい 2009.10.17
言いまちがい(2) 2009.10.28
言いまちがい(3) 2009.11.26
言いまちがい(4) 2010.02.10
言いまちがい(5) 2010.06.15