どーも、お寒うございます。店長ビビアナですよ〜
。
以前から当店をご覧になっておられた方はご存知かと思いますが、最近ここを覗き始めた方へお教えしましょう。
お店のトップページの左側を、つつーっと下へスクロールしますと、「インフォメーション」という字が見えてきます。その中の
「ガラスパーツの用語解説」をぽちっとして頂くと、かわいいナビボタンが出てきます。それらをクリックして表示される各ページは、チェコビーズ(=ボヘミアンビーズ)のことを勉強したい方と、暇つぶししたい方には、とっておきのページです
。じっくり読むと、「な〜るほろ・・・」とつぶやくことができます。
今日は、当店でのシャルロットビーズ販売開始を記念して、
「チェコのビーズ」から、シャルロットに関する部分を抜き出して、掲載してみましょう。(ちなみに、日本ではシャーロットとかシャーロッテと言われる方もいらっしゃるようですが、正式名称は「シャルロット」ですので、以後お見知りおきくださいまっせー
。)
●シャルロットビーズ (Charlotte Beads) = ワンカットビーズ (1 Cut Beads)
かつて、ワンカットビーズの13号のサイズだけを「シャルロット」と呼んでいました。これは第2次世界大戦後〜2000年頃までの長きに渡り、チェコ本社とアメリカのビーズ業者との間に、「ワンカットの13/0は、世界市場の中でアメリカにしか輸出しない」という独占契約があったことに由来します。チェコ製の特殊なビーズを、アメリカ経由で世界中に売り出すための販売戦略として、「シャルロット」というかわいい名前が、(アメリカのビーズ業者によって)つけられました。
その独占契約は現在はなくなり、誰もがチェコ本国から輸入できるようになりましたが、長く愛用された「シャルロット」という名前は、今では13/0のみならず、全サイズのワンカットビーズの代名詞として、チェコ本国を含む全世界で使わています。
●ワンカットビーズ (1 Cut Beads) = シャルロットビーズ (Charlotte Beads)
シードビーズ(=ロカイル)の丸い形の1ヶ所だけに、カット面をつけたビーズ。小さくなればなるほど、カットすることは非常に難しくなります。そのため普通のロカイルよりかなり高価になりますが、編み込んで作品になった時に、カットされた面がより光を反射し、なんとも美しい仕上がりになります。この繊細さが、日本人には非常に好まれ、多くのビーズファンに愛用されています。
これまでワンカットビーズの中の、特に13/0のサイズだけを「シャルロットビーズ」(Charlotte Beads)と呼んでいました。これはアメリカのビーズ業者の命名によるものでしたが、いつの間にか「ワンカットビーズの代名詞」として世界中に定着し、今では13/0に限らず、すべてのサイズのワンカットビーズを「シャルロット」と呼んでも、チェコ本国でも通用するようになりました。
おわかり頂けましたでしょうか。シャルロットビーズとワンカットビーズは、同義語なのです。
というか、
「ここ数年の間に同義語になった」というのが正確なところです。それは、つい先日
プレツィオーザ・オルネラ本社へ、国際電話して確かめました。
「結局アメリカ人の命名を、そっちでも正式採用したのね?」と聞くと、
「そうなのよ。もうそれで世界中から問い合わせが来るようになっちゃって、いちいち『いや、それは13/0だけで・・』と説明するのもウザくってさ。」だそうです。
こういうマーケティングの技は、やっぱアメリカ人は長けていると思います。チェコ人は冒頓(ぼくとつ)として、ただひたすら良いビーズを作るのに専念してきましたが、特に第2次大戦後(共産国になってしまってからは)「上手に売り込む」ということから、大きく後退してしまいました。だから今でも、こんなに素敵なビーズをいっぱい作っているのに、一般の日本の方にあまり知られていないのです。
「シャルロット」と聞くと、私はなんだか、長い巻き毛のお姫様ドレスを着た女の子を想像します。(←少女漫画の見すぎかにゃ〜?)
「ワンカットビーズ」とだけ聞くと、製造工程の難しさをよく知っている私は、なにやら「とても高度で、高価で、難解なビーズ」みたいなお堅いイメージがしてしまいます。「シャルロット」と呼ぶだけで、とてもかわいらしく親近感が湧きますね。こんなネーミングをしてくれたアメリカの業者さんには、極東の片隅の日本で、一生懸命チェコビーズを広めようとする私も、感謝せずにはいられません。
最後に、サイズの小さなビーズには、糸通ししてあるものとそうでないものがあります。どちらも品質に変わりはありません。どのような要請を受けて、日本に入ってきたかで違うだけです。アクセサリー作りにはバラの状態でも良いのですけれど、本格的な刺繍や服飾で使用する場合には、糸で通してあった方が扱いが楽なのです。
確かに13/0ぐらいになると、バラであれば「はっくしょん」で吹っ飛びますから(笑)、糸につないであった方が失くしにくいかもしれません。
それでは、本日のチェコビーズの解説はここまでと致します。
またの講義(?)をお楽しみにぃ〜
-----------------------------------------------
2011年1月22日更新
チェコビーズを愛する皆さま、シードビーズは6/0、9/0、11/0が、そして長らくお待たせしていたシャルロットビーズも、11/0と13/0がアップされました〜!!(パフパフ♪)
お買い物をされる際に、会員の方はログインするのを忘れずに!!割引価格の表示だけではなく、会員の皆さまにしかご紹介しない、貴重な色が出てきますのでね。
お正月限定アイテムも、取り扱いがあと1週間となりました。迷っておられる方がいらっしゃいましたら、どうぞお早めに。
お店を訪れてくださった方の生活様式や、おしゃれをするシーンに、最も自然に寄り添うものを見つけて頂けたら、それに勝る喜びはありません。「ボヘミアガラスのぬくもりを、一人でも多くの日本の方に・・」−それが当店の願いなのですから。