どうも、なんとか復活した店長ビビアナです
。
メンズアクセサリーの開発秘話もさることながら、今日はファイアーポリッシュ(略してFP)スペシャルカットの新色について、語りましょう。
お店のトップページに、
「納得のいく色に仕上がるまで半年以上かかったラスティーローズ」と書きました。
「ラスティーローズ」って、「Rusty Rose」とスペルします。"Rusty"を辞書でひいて頂くと、「錆びた」という意味の形容詞だと出てきます。別の表現では「アンティーク調」とも言います。
「古びて錆(さび)がかかったようなニュアンスのローズ色」を、私達はどうしてもガラスビーズの上で表現したかったのです。元々はっきりしすぎず、曖昧な色が好まれる日本。
でも曖昧なら何でもよいのか、と言えば、決してそうではありませんよね。私達日本人の目と感性に、「わぁ〜、すてきねぇ
。思わず『つけてみたい!』あるいは『使ってみたい、創作意欲が刺激される
』」と訴えかける色でないと。この色の開発は、そんなところから始まりました。
左が「ラスティーローズ」、右が「ラスティーグリーン」なわけですが、どちらもコーティングで発色させます。
このように色合いが微妙なだけでなく、不思議な斑点模様のようなものが浮かび上がる仕上げ方、実はひと昔前まで、チェコでは作れませんでした。焼つけのための温度調節が難しく、温度がほんの少し違っても、熱する時間が何秒か違うだけでも、結果は異なってしまいます。
この色、一番最初は
ツイストビーズで作りました。今思えば、この時は(難しさはよく理解していたので心配しながらも)、一発で良い色に上がってきたので、運が良かったのかもしれません。「きっとスペシャルカットでもできるぞ〜!」と意気込んだ私達の思いは、6ヶ月間くすぶることになります。
あんまりマニアックなことは言いませんが、ツイストビーズとFPスペシャルカットじゃあ、まず(コーティング前の)ビーズの形の仕上げ方が、全然違います。そのせいで、同じコーティング技法が、同じやり方で簡単に乗るわけじゃないのです。チェコの職人さんに、予想以上に苦労をかけてしまいました。こうして入ってきたスペシャルカットの
8ミリと
12ミリなので、大切に売っていこうと思います。皆さまのところへお届けする際には、「かわいがられて、良い作品になるんだよ」と願いを込めて発送します。これを使ったアクセサリーも、実は原案だけは数ヶ月前からできていて、ビーズの入荷を待っている状態でしたので、早速作ってみます。
こんな不思議な色合いが、ガラスビーズで表現できるって知ってる人は、まだ日本には多くいない筈です。ですからこれを手にされたら、周囲の人に「これってボヘミアガラスなのよ!天然石じゃないのよ、わかるぅ?」って、教えてさしあげて下さいね。
さて、こちらの左は
「ライトスモークトパーズラスター」、右が
「スモークトパーズカプリゴールド」 ー違いをお感じ頂けますか?
写真で良さを伝えるには限界がありますが、どちらも本物をご覧になると、思わず顔がニヤけてくるほど
きれいです。薄めのスモークトパーズに、つやつや「ラスターコーティング」をフル(全面)でつけたものと、通常のスモークトパーズの半分だけに「カプリゴールド」と呼ばれる赤みを帯びたメタル調のコーティングをかけたもの。「どちらを私の作品に使おうかしら・・」って考えるだけでも、楽しくなりますね。
私はスモークトパーズカプリゴールドを見るたびに、「高級ラム酒」を思い出します。今までの人生にたった一度だけ、取引先で本場キューバから取り寄せたばかりの最高級ラム酒を、どさくさにまぎれて飲んだことがあります。あの時の感動を、思い出させるのです、この色は。
「最後は酒の話かよ!」っていうつっこみが、そこかしこから聞こえてきそうですが、アルコール分解酵素を多く持って生まれてきてしまったわたくしには、せいぜいこんな表現が、限界なのでありマス。どうぞご了承下さいまっせー。
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2011年2月3日更新
旧暦でもようやく年が明けました!節分と重なっておめでたいのと、もうすぐやってくるバレンタインデーを記念して、「メンズアクセサリー」がデビューいたしましたよ 〜!!トップページには、男性への贈り物になり得るアイテムを、幾つかピックアップしてみました。
ヘアアクセサリーにも、ボヘミアンパールをサイズのグラデーションで並べた、新しいコームが登場しています。
FPスペシャルカットには、納得のいく色に仕上がるまで半年以上かかったラスターローズが、ついに、ついにデビューです!!(うるうる) 8ミリも12ミリも両方揃ってます。お揃いの色があるツイストビーズとともに、何か新しいもの、作ってみませんか?