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2022.02.04 Friday
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    「アーモンド」のデビューによせて 〜その開発秘話〜(メルマガvol. 70)

    2019.10.29 Tuesday 17:20
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      ★☆【ボヘミアの宝箱】より耳よりなお知らせ☆★    2019/10/29

       

      私がこの仕事についた26年前、チェコ大使館商務部から独立したばかりの

      事務所では、その時点で既に何十年も経っていただろう多くの商材を受け

      継ぎました。

      当然ビーズが貼ってある台紙がボロボロになっていたり、ビーズがもげそう

      になっている多くのサンプル帳を見ましたが、貼ってあるガラスビーズは

      腐りませんから、修復しながら大切に使い続けました。

       

      中にはチェコとスロバキアが分離する以前の、国営会社だった頃のものも

      あり、そうしたカードを見ながら、私は「このカードも、私の前に一体

      何人のチェコの前任者が手に取って眺めたのだろう?」とよく思いを馳せた

      ものです。

      時代は移ろい、国営会社は民営化され、東京に置かれた日本市場を統括する

      事務所(私はそこのマネージャーをしていました)も閉鎖され、今は自身で

      興した南蛮貿易で、そのすべてを継承しているわけですが、チェコのビーズ

      工場が作ったサンプルカード、1枚も欠けることなく保管しています。

       

      2年前、その中の1枚のカードにあるビーズに目が留まりました。それを

      眺めていた時には、特に新しいビーズを創ろうとしていたわけではありま

      せんでしたが、夫であり、宝箱デザインチーム・リーダーのペドロと話す

      うちに、この形に光をあて、全く新しいビーズとして現代に蘇らせよう!

      ということになりました。

      恐らくこのビーズが最初に作られた頃は、まだこの世界にアクリルやコッ

      トンパール、レジンなどの新素材がなかった頃。ビーズと言えば、天然石

      でなければガラス製でした。その時代に作られる色は、ガラスそのもので

      出す(赤・青・緑などの)原色が多く、加工技術もさほどありませんでした。

       

      「これ、形がアーモンドみたいで、レトロな表情がすごくいい。これを、

      今の時代に求められる色で作ったら、全く別の魅力を持って蘇らない?」

      ーそこから色の開発が始まりました。

      古い形を、これまでになかった色で作ったら、どんなおもしろいことに

      なるだろう・・!?最終的に7色に絞り込むまで、悩みましたが、最も

      楽しい時間でもありました。

      よし、色が決まったから、いざ製造だ!!工場へ注文する段になって、驚く

      知らせが。なんとこの形、あまりにも古すぎて、既に安定した品質で製造

      できる鋳型が、工場になくなっていました。

       

      「どうする?もう諦めるよね?」ー長年私達のオリジナルビーズ開発に協力

      してくれている工場の担当者が、そう尋ねてきました。だけれど、既にその

      形が新しい色で、頭の中に存在してしまっていた夫と私。諦めることは

      できませんでした。遂に、鋳型を新しく作り、製造してもらうことを決意。

       

      そうして漸く製造に入ったわけですが、今度は私達のイメージした色を具現

      化する段階で、工場の技術者に苦労させてしまいました。思った通りのニュ

      アンスが出ない、仕上がりの表情だけを優先させると今度はガラス生地が

      狙った形にうまく凝固しない、など幾多の困難と作り直しを重ねることに。

      ですが、チェコのガラス職人の腕を信じていた私達。ただ徒労はさせまいと、

      作り直しにかかる費用も負担しました。

      そして半年以上かけて、遂に納得いく全7色が完成!

       

      完成後、チェコの工場の人に言われました。「今、決していいとは言えない

      この経済状況の中、1つのビーズの開発に、これだけの時間・コスト・情熱

      をかけて作るところは、あんた達以外にはいないよ!」と。

      頭の中で描いてしまったビーズをどうしても見たい!−そんなところから

      始まって、レトロなアーモンド型を現代の色で復刻させたわけですが、

      確かに技術の再現性が難しくなり、原材料が限られ、こちらのイメージ通り

      に仕上げる職人が減ってきている中で、大きなリスクを背負いながら作って

      しまった私達は、自分で言うのもなんですが、ある意味「勇者」なのかも

      しれません。

       

      でもだからこそ、できあがったビーズは我が子のように大切に思います。

      情熱と愛情を込めて、チェコの職人と共に復刻させたビーズ「アーモンド」。

      この日本市場できちんと育て、皆さまに長く愛されるビーズとして根づかせ

      たいと願っています。

      12/9ミリと17/11ミリの2サイズで、7色展開。

      「ボヘミアの宝箱」では、本日より発売です。トップページからも、

      こちらからもご覧頂けます。

      両サイズとも、4個売り、2個売りのほかに大袋もご用意しています。

      お気に召して頂けたなら、お得な大袋で是非どうぞご利用下さい。

       

      本日は「アーモンド」の開発秘話のみで、メルマガとしてお届けします。

      新商品の情報として、読みものとして楽しんで頂けたら嬉しいです。

       

      最近こちらのブログでは、おもしろい話を連載にしてお届けしています。

      お時間が許すなら、是非↓から遡って、ご興味のある話題を読んでみて

      下さいね。

      それではまた!

       

      ボヘミアの宝箱/店長ビビアナ

      宝箱デザインチームによる、遊び心あふれる新作〜♪

      2019.10.26 Saturday 14:50
      0

        これまで扱ってこなかった新しいビーズが入ってくる時は、

        その選定や開発に携わった私たちも、ワクワクしています。

         

        今年の秋のための新しいビーズ選びのテーマは、

        🍀ハロウィンを楽しめること

        🍀芸術の秋にふさわしい、創作欲そそる印象的な存在であること

        でした。

         

         

        ←のファニーフェイスは、

         この陽気なおかしさをどう

         生かそうかと、最初は

         考えちゃいましたけど、

         宝箱デザインチームの工夫に

         より、こんな耳飾りに

         なりました! 

         ファニーフェイスの下で

         丸中シードビーズがぐるぐる

         してるのが、おもしろい

         アクセントになっていると

         思いませんか?

         

         

         

        こちらは、この季節のために

        入れたパンプキンの新色ー

        オレンジを使った色鮮やかな

        イヤリング。

         

        組み合わせたアンモナイトの

        鮮やかな色合いとよく

        あっていて、互いに引き立て

        合うようなハーモニー。

        まもなくやってくるハロウィンの

        ころ、こんなイヤリングをつけて

        友達との集まりに行ってみるのも

        楽しいかも♪。

         

         

         

         そしてこれ!!

         なんだろう?土星か!?

         まつぼっくりか?

         と一瞬考え込んでしまいそうな

         不思議な形。

         

         これが、FP(ファイアーポリッ

         シュビーズ)の変形だと気づく人

         は、まずおられまい(ニヤリ)。

         

         その名も「アラベスク」!!

         4色展開しながら、初登場です。

         

         

         

        これを使って、どうやって

        遊ぼうかと思案中だった宝箱

        デザインチームの面々。

        ああでもない、こうでもないと

        しているうちに、使う向きに

        よっても表情が違うことを発見!

         

        そこでまずは→のような、

        2型のピアスが生まれました。

        どちらも、ゆらゆら揺れて、

        お顔の近くで個性を発揮して

        くれます。

        遊び心たっぷりの新作の

        ご紹介でした。

        台風はもういい

        2019.10.21 Monday 12:09
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          東日本大震災のあと、世界一になったサッカーのなでしこジャパンにも、

          かなり勇気と元気をもらったことが、まだ記憶に新しいのに、

          今度は台風のひどい爪痕に、ラグビーのブレイブブロッサムスから

          ひとすじの光が当てられたと、この国の誰もが感じているでしょうね。

           

          確か今年は、冬から季節が移る時に、春の服を楽しめないまま、

          急に夏になってしまった記憶ですが、

          また夏から季節が移る時に、秋の服を楽しめないまま、

          冬になろうとしています。

           

          私のように冷え症で寒がりの者には、急に「真冬の装備」を求められるも

          同然で、「季節の移ろい」を感じる余裕を与えられないってのはいやだなぁ。

          そしてもう台風はいいよ〜、というのが本音です。

           

          こんな時に、ビーズを通してお届けできる幸せは限られていますが、

          それでも精一杯にお届けしていきます。

          ここでは、今まであまり表に出してこなかった業界の話、チェコの話など、

          私でしか知り得なかったことを、少しずつ連載にしてお届けしていきます。

          「時間があったら、ちょっと覗いてみよう・・・」−そんな街角のカフェの

          ような空間になれば、と思っています。

           

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          2019年10月18日更新

          台風19号の豪雨により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

          ★新しい形のビーズFPアラベスクボール入荷しました!

          ★開店以来ずっと扱ってきたグレインに、久々に待望の新色が!どちらもシックな、良い色ですよ〜♥。

          ★ハロウィンを楽しむ愉快なビーズたち、一杯入ってきました! ⇑の新着商品や ⇓のおすすめ商品からご覧ください

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          ★店長ビビアナのおもしろい連載が始まっています。当店ブログはこちらから。

           

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          ★お店の空間を1時間単位で借りられるレンタルスペース始めました。

          あなたなら、どうする?(4)

          2019.10.15 Tuesday 16:52
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            「この立場に自分が置かれたら、私はどうするのだろう?」

            初めて自分にそう問うた時から、25年の月日が流れました。

             

            当時独身だった私も、国際結婚を経て、2児の母となりました。

            あの頃の上司たちの年齢に、自分もなったわけです。

             

            今でも、同じ質問を自分にしてみる時があります。

            答えは、その時に気分によって、マチマチです。

            だけれども結局は、その選択を迫られない状況であることを、まず

            一番感謝したいと思います。

             

            共産主義(左翼)が支配していたのがチェコなら、

            軍事政権(右翼)が支配していたのが、夫の国・ポルトガルです。

             

            私の人生は、23歳からどっぷりとチェコに浸かり、

            34歳でポルトガル人の夫と結婚してからは、日本で暮らしながらも、

            精神的には欧州の左端と真ん中に半々ずつ浸かりながら流れています。

            結婚後、ポルトガルで代々ガラス職人だった夫が私の片腕となり、

            会社を手伝ってくれるようになって、おもしろいことがありました。

             

            それは結婚してまもないある年に、チェコから一人の上司が来日した時の

            ことでした。彼は旧体制の申し子で、模範的な共産党員で、大きな後ろ盾を

            持つ役員の腰ぎんちゃくをしながら、周囲を全部敵に回して出世街道を

            ひた走った人でした。

            でも彼には、彼自身も気づかなかった大きな誤算がありました。

            彼の心の奥にある、本当の魂の姿は、とても繊細で、人の真心に触れると

            ドアが開いてしまう、ということ。

             

            初めて来た日本で、すっかり私達夫婦と意気投合してしまった彼とは、

            まるで幼なじみのように、人生のすべてについて語り合いました。

            日本滞在最後の日の夜に、珍しく政治の話になり、政治思想の右だ左だ

            というのは一体なんなんだ、何が違うんだ!?という話になりました。

             

            というのも、チェコ人の上司と夫が、それぞれの国で体験した左翼と右翼

            政権の短所を言い合ってみたら、

            ・その体制の一番偉い人の悪口を言うと逮捕されてしまう、

            ・それを監視する秘密警察みたいなのが国民の中に紛れている、

            ・国民の自由な思想を許さない、

            ・結局押さえつけられる国民は、皆不幸。誰も幸せじゃない。

            ・・・と全部一緒だったのです。

             

            私達は3人で大笑いしました。

            国家体制なんて、どっちに傾いても一緒じゃん!

            みんな不幸って点で一緒じゃん!!ぎゃははは!!

            これはもう涙を出して、笑いました。

            そしてその左でも右でもない、今の日本に住んでいる自分のことも

            不思議に思いました。

             

            ちなみにこの時笑い合った上司、日本で魂が完全に解きほぐされたか、

            己の真に求めるところに開眼したのか、のちに腰ぎんちゃくをしていた

            大物の役員と、きっぱり縁が切れました。

            今は私達の大親友であり、チェコでの最大協力者として、私達のオリジナル

            ビーズの開発初め、様々なプロジェクトに共に取り組んでくれています。

             

            さて、これを読んで下さったあなた、

            あなたなら、こんな選択を迫られる状況に生まれたら、どうしますか?

             

            *はじめから読む方はこちらから

            あなたなら、どうする?(3)

            2019.10.14 Monday 07:36
            0

              一番初めに、自分ならどうするだろう?と思った時、

              私にはすぐに答えが出ませんでした。

               

              だって、生まれてから特になんの宗教にも、政治的思想にも興味がなく、

              ましてや国家体制と自分の人生を結びつけて考えたこともなく、

              そして自分の選択が、自分だけでなく家族の人生まで左右してしまう状況

              というのを、すぐには想像できなかったからです。

               

              それから、しばらく考えました。

              勉強をやりたいところまでやったとして、やりたい仕事の分野ができたとして、

              そこに一直線に進むなら共産党に入るしかないとしたら、

              自分の国を出て、広く世界を見たいと思ったら、党に入るしかないとしたら、

              自分の子供達が、自分が党に入っていないせいで、進学や就職を諦めることに

              なったとしたら・・・。

              もし入党しなかったら、後悔するのだろうか・・?

              考え出すとキリがありません。

               

              のちに、親しくなった上司の何人かからは聞きました。

              「共産主義?そんなもん、信じてるわけねーだろ!でもいい仕事につくには、

              俺の能力を生かすには、こうするしかなかったんだ。みんなやってることだよ。

              誰が信じるんだよ、あんなもの。俺は共産主義もロシアも大っ嫌いだ!」

              「もし入党しないとして自分がみじめなのはいいさ。でも子供達がそのせいで

              不遇に扱われたり、望むことができない人生になるのはイヤだ、耐えられない。

              だから入った。」

              「どうしても外国へ赴任したかった。でも国営会社では、国外支社へ赴任できる

              のは共産党員で、妻帯者と決まってる。自分の国以外の外の世界を見るために、

              俺は党に入った。でもチェコの共産党のトップだって、共産主義を信じちゃ

              いないよ。あいつらは、自分達の親分のロシアが怖いだけだ。そこに媚び

              へつらってるだけだ。」

               

              ちなみに、旧体制のチェコスロバキアで、国営会社に入ることができた人達は、

              当時のエリート中のエリートでした。彼らは皆、チェコの名門大学を卒業し、

              数か国語の外国語を操り、教養も素養も深く幅広く、それぞれが高いプライド

              を持って働いていました。

              「俺たちは実質、外務省よりもこの国の外交を担っている。」

              とよく言っていましたが、まぁあながち嘘でもないな、と思います。

               

              世界のどこの国の、どんな商社とも話をし、巨大なお金を動かしていました。

              そうした国を代表するそうそうたるインテリ達の、心の内部は揺れていました。

              いうなれば、出世と引き換えに自分の魂を売ったようなもの。

              そこを徹底して心を殺し、上り詰めてゆく者と

              己の中で折り合いがつかなくなり、苦しみが増してゆく者との、

              両方の生々しい姿を、私は見てしまいました。

               

              しばらくすると、チェコで確かに体制が変わったことの証拠に、かつて党員では

              なかった上司が、日本へ赴任してきました。彼は言ってました。

              「僕の一家は、国が旧体制だった頃から、一度も共産党には入っていない。

              祖父はとても優秀な人だったが、死ぬまで肉体労働者だった。国がそれしか

              やらせてくれなかったからだ。それでも僕は、祖父を誇りに思っている。

              だから僕はね、体制が古いままだったら、決して日本には来てない人間なんだ。」

              ああ、こういう人もいる。

               

              (4)へつづく

               

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              2019年10月14日更新

              台風10号の豪雨により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

              ★開店以来ずっと扱ってきたグレインに、久々に待望の新色が!どちらもシックな、良い色ですよ〜♥。

              ★ハロウィンを楽しむ愉快なビーズたち、一杯入ってきました! ⇑の新着商品や ⇓のおすすめ商品からご覧ください。

              ★ボヘミアンアートワイヤージュエリーの完成品を、ご購入頂けるようになりました。詳しくはこちらを!

              マーベルビーズラウンドパール→取り扱い終了に伴い、半額セール実施中です。どうぞご利用下さい。

              ★店長ビビアナのおもしろい連載が始まっています。当店ブログはこちらから。

               

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              あなたなら、どうする?(2)

              2019.10.13 Sunday 10:31
              0

                さて、働き始めて一番やったことは、日本の商社との商談の通訳でした。

                この頃はまだ日本の商社側も、チェコのことを「共産圏の国」と見なしていて、

                商談以外の雑談の場でも、何を話題に上げるかは、気を遣っていました。

                 

                例えば、チェコの共産主義体制はもう終わったのだから、政治の話は

                なんでもオープンかと言えば、そんなことはないし、

                いきなり共産主義を批判する議論をふっかけようにも、ふっかけられた

                チェコ人の方も、どうしようもないわけで。

                 

                なぜか?国の政治体制が変わっても、国営会社の社員が全部入れ替わるわけ

                じゃありません。私が入社した時の、ボヘミアガラスを扱う2つの国営会社は、

                旧体制を代表する組織で、会社の重役達は、もちろん皆共産党員。

                役員の大半は、大抵共産党内でも何かの役職についていたり、党に太いパイプを

                持っていたりします。

                国営会社の全社員が共産党員だったかどうかまでは知りませんが、課長・部長

                といった、ある程度以上のの肩書を持つ人達は、全員例外なく党員でした。

                 

                そんなわけですから、表向き共産主義政権が終わった、と言っても、そうでない

                国の私達が、あまりなんでも言える空気ではなかったのです。

                だけれど、共に仕事していると、党員のはずの彼らにも、表向きの顔とは別に、

                さまざまな個人の思いがあることがわかってきます。

                 

                私は若い頃、お酒がとてもよく飲めました。ビールぐらいじゃ酔わなかったし、

                本当に酔おうと思ったら、酒量が増えるのでお金がかかるったらありません。

                当時の日本では、「酒の飲める女」というのは、あまり歓迎されたものでは

                ありませんでしたが、このことがチェコ人の上司には、絶大なる評価(?)を

                受けました。

                私の最初の上司は、私が本気で、一生懸命した仕事より、「酒の席を断らない」

                「どんな飲み会も、最後までつきあう」ことの方を評価していたのではないか?

                と本気で思っています。

                 

                別にそれを狙ってしたわけではありませんが、とことん酒席を共にする間に、

                彼ら一人一人と、「共産党」との向き合い方が見えてくるようになりました。

                最初はなんとも思っていませんでしたが、ある日ふと「この立場に自分が

                置かれたら、私はどうするのだろう?」と思いました。

                 

                ここで言う共産党とは、既に政治概念でも主義でもなんでもありません。

                生まれた国が、たまたま共産国家だった。

                勉強をして、いい暮らしがしたければ、共産党に入ればいい。

                組織の中で出世して、いい稼ぎを得たければ、共産党に入ればいい。

                ある程度の地位と責任あるポジションで国外へ出て、国の代表として

                他国の代表と対等に渡り合いたければ、共産主義に傾倒すればいい。

                それが何を是として、何を正義とするかはどうでもよくて、

                「いい暮らしと出世とやりがいを感じられる職業」につくためには、

                共産党員になることが、第一歩。

                自分が優秀で、有能であるだけでは絶対に這い上がれない国家体制。

                自分だけでなく家族にもいい暮らしをさせてやりたい、子供にいい教育を

                授けたい、それには党員になる以外、道がない。

                 

                あなたがもし、そんな体制の国に生まれたら、どうすると思いますか?

                 

                (3)へつづく

                あなたなら、どうする?(1)

                2019.10.12 Saturday 11:10
                0

                  連休の間に、昔の話をしてみましょうか。

                   

                  私達が扱うチェコビーズが作られているチェコという国、昔はチェコスロバキアと

                  いいました。

                  その後、ソビエトのペレストロイカの流れを受けて、一切の戦争をせずに、チェコと

                  スロバキアに分かれました。

                   

                  私がボヘミアガラスやビーズに携わる仕事についたのは、ちょうどその頃。

                  政治的には、一応共産党政権は終わって、民主化されたことになっていましたが、

                  国家体制の移行には時間がかかりますから、実質的にまだまだ旧体制のままで

                  あるものが多かった頃です。

                   

                  チェコスロバキア時代、つまり共産国だった時代、世界的に有名なボヘミアガラスや

                  ボヘミアガラス製のビーズ・アクセサリーを輸出するのは、貴重な外貨獲得の

                  手段でもあったことから、国営会社が一手に担っていました。

                  正確に言うと、花瓶・ワイングラス・シャンデリアなどのボヘミアガラス製品を

                  扱う国営会社と、ビーズ・アクセサリーを専門に扱う国営会社の、2つがありました。

                   

                  その2社が、日本で初めて共同連絡事務所を置いた時に雇われたのが、私です。

                  今でも、とても緊張してチェコ大使館へ面接に行った日のことを、覚えています。

                  面接を経て、晴れて採用となった私は、なんと日本にいながらにして「チェコ共和国

                  を代表する国営会社の国家公務員」となりました。

                  こう書くと、なんだかお堅いですが、当時は私もその意味合いがよくわかっておらず、

                  若さとチャレンジ精神だけで突き進んでしまいました。

                   

                  スロバキアと分離直後のチェコでは、人々の間に「新しい国を作るぞ!」という気概が

                  あって、平和ボケしている日本では感じられない緊張感と近未来への期待感に

                  溢れていました。

                  25歳だった私は、その気概になんとなく釣られて、2つの国営会社の上司たちの下で

                  働くことに、何かワクワクするものを感じていました。

                  自分にできる精一杯をやって、両社に貢献したい、と心から思っていました。

                   

                  (2)へつづく

                  10/12は臨時休業です

                  2019.10.11 Friday 11:17
                  0

                    やってくるとわかっていて、最大級だとわかっていて、

                    避けられない、逃げられない、という状況は困ったものですね。

                    ここでいう「避けられない」というのは、台風の進路を変えることができない、

                    という意味なのですが。

                     

                    予想進路は立てることができても、「あっちへ行け〜」とはできない。

                    地球は大きな丸い球で、海も空もとっても広いのに、

                    なぜ台風は、毎年日本列島を舐めるようにやってくるのかしら・・・?

                    地形上仕方ない、と言っている人に会いましたが、どう仕方ないのか、

                    アホな私にはわかりません。

                     

                    そして台風の前後は気圧の変化から、アレルギー症状がひどく出たり、

                    体調を崩す人が増えてくるとのこと。

                    最新情報は大事だし、避難が必要な場合、腹をくくって判断しなければいけないことも。

                    でも皆さん、一番大事なことは、心を鎮めて、冷静に地に足をつけていること。

                    報道により、不安な心だけ煽られてしまうと、必要以上の心理的ストレスを抱える

                    ことになります。

                    一人一人がしっかりしていましょう。まずは心持ちから・・。

                     

                    ------------------------------------------------------------------------------

                    2019年10月11日更新

                    10/12(土)は台風19号接近のため、宝箱の発送業務と実店舗「ガレリエ・クラール」の営業をお休みさせて頂きます。連休中も、宝箱へのご注文はいつも通り、24時間受けつけています。

                    ★消費税率改正に伴い、送料規定と送料が少し変わりましたが、宝箱の商品価格は全品据え置きです!

                     商品代金は1円も上がりませんので、どうぞこれまでと同じようにお買い物をお楽しみ下さい。

                    ★ハロウィンを楽しむ愉快なビーズたち、一杯入ってきました! ⇑の新着商品や ⇓のおすすめ商品からご覧ください。

                    ★開店以来ずっと扱ってきたグレインに、久々に待望の新色が!どちらもシックな、良い色ですよ〜♥。

                    ★ボヘミアンアートワイヤージュエリーの完成品を、ご購入頂けるようになりました。詳しくはこちらを!

                    マーベルビーズラウンドパール→取り扱い終了に伴い、半額セール実施中です。どうぞご利用下さい。

                     

                    <<実店舗「ガレリエ・クラール」>>

                    ★10/4〜31までハロウィンキャンペーン実施中! 詳しくは、インスタグラムツイッターから。皆様のフォローお待ちしてます。

                    ★お店の空間を1時間単位で借りられるレンタルスペース始めました。

                    ボヘミアンアートワイヤージュエリー 完成品販売開始のお知らせ

                    2019.10.07 Monday 08:37
                    0

                      これまで、ボヘミアンアートワイヤージュエリー(BAWJ)コースの教材として

                      ご紹介していたショウ ヨリコ先生の作品が、すべて完成品でご購入頂けるように

                      なりました!

                       

                       

                      実はこれまでも、ご来店頂く方に、たびたび

                      「完成品は買えないのですか?」

                      とお尋ね頂くことがありました。

                      極小ビーズにワイヤーを通して作り切る自信はとてもない・・・。でもあまりの

                      作品の質の良さ、完成度の高さに感銘を受けて、どうしてもほしい。


                       

                      そんな方のお声にお応えすべく、遂に販売が始まりました。

                      写真を見て頂くとおわかりになりますように、販売される完成品には、教室の

                      教材にはなかったカラーバージョンもございます。

                      ブルーとピンクのリボンも、紅白梅も、対にして置いてあると、本当に見応えが

                      ありますね。どれも、1点33,000円(税込)になります。

                       

                            ↓↓ 最後に拡大画像、お見せします!! ↓↓

                       

                       

                      -------------------------------------------------------------

                      2019年10月7日更新

                      ★消費税率改正に伴い、送料規定と送料が少し変わりましたが、宝箱の商品価格は全品据え置きです!

                       商品代金は1円も上がりませんので、どうぞこれまでと同じようにお買い物をお楽しみ下さい。

                      ★ハロウィンを楽しむ愉快なビーズたち、一杯入ってきました! ⇑の新着商品や ⇓のおすすめ商品からご覧ください。

                      ★開店以来ずっと扱ってきたグレインに、久々に待望の新色が!どちらもシックな、良い色ですよ〜♥。

                      ★ボヘミアンアートワイヤージュエリーの完成品を、ご購入頂けるようになりました。詳しくはこちらを!

                      ラウンドパール→取り扱い終了に伴い、半額セール実施中です。どうぞご利用下さい。

                       

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                      ハロウィンをビーズで楽しんじゃう!

                      2019.10.05 Saturday 12:13
                      0

                        アメリカのお盆、と言ってしまえば、元も子もないですが、ハロウィンのお祭りは、日本でもしっかり定着しましたね。

                         

                        仮装できるのはおもしろいし、子供達にはお菓子をもらえる!というモチベーションも加わり、幅広い年齢層で、それぞれの楽しみ方が年々広がっていて、見ている方も楽しくなります。

                         

                        「ボヘミアの宝箱」も今年は、その流れに乗ってみました。今トップページには、それ用に輸入したもの、それっぽい色合いのビーズを集めてピックアップしてあります。

                         

                        実店舗「ガレリエ・クラール」の店内もすっかりオレンジづいています。

                        ご来店が可能な皆さま、10/31までにおいで頂くと、いいことがあります。

                        是非お運び下さい。

                         

                        お店の入り口には、こんなコスチュームの

                        魔女さんがいます。

                        なにげにしているブラックトーンのネックレス、この秋イチオシの、宝箱デザインチームが作った参考作品です。

                         

                        ショップチャンネルに出た時にもよく話すことですが、ブラックトーンのビーズで品良く個性的なアクセサリーを仕立てるのは、簡単なようで、実はデザイナーの力量が問われます。

                        ⇒のネックレスは、さりげないようで、実は完成度の高いクオリティーです。

                        是非同じ材料を買って、このまま何本でも作って頂きたい作品です。
                         

                        ⇐の大きめのかぼちゃさん、今まで入っていなかった新しいタイプのパンプキンビーズです。

                        どうぞこちらからご覧下さい。

                         

                        かぼちゃ以外のおもしろい子たちは、こちらからどうぞ。

                        ハロウィンビーズで楽しい10月になりますように♥。

                         

                         

                        --------------------------------------------------------------------

                        2019年10月4日更新

                        ★消費税率改正に伴い、送料規定と送料が少し変わりましたが、宝箱の商品価格は全品据え置きです!

                         商品代金は1円も上がりませんので、どうぞこれまでと同じようにお買い物をお楽しみ下さい。

                        ★ハロウィンを楽しむ愉快なビーズたち、一杯入ってきました! ⇑の新着商品や ⇓のおすすめ商品からご覧ください。

                        ★開店以来ずっと扱ってきたグレインに、久々に待望の新色が!どちらもシックな、良い色ですよ〜♥。

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                        ★フェリシモ「SeeMONO(シーモノ)」で展開する「チェコビーズコレクションの会」が発売以来大ヒット!!詳しくはこちらから。

                         

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